外山陽子さんの編み物絵本制作

外山陽子さんは、編み物の講師をされています。
初心者から経験者まで、子供からおばあちゃんまで、幅広い層の生徒さんを教え、その人柄とスキルには定評があります。
自宅で教えたりカルチャーセンターで教室をしたり、時にはマンションや老人ホームの手芸会に出張講師として出向いたりと、レッスン三昧のめまぐるしい毎日です。
充実はしているものの、外山陽子さんはどこか物足りなさを感じていました。というのも、教えるという作業ばかりに追われ、自分の制作時間があまり取れていないのと、もっと作家活動もしたいという気持ちもあったからです。
生徒さんに慕われて指導するのは確かにやりがいはあるけれど、自分の作品を販売したり何か記録に残せることがしたいと、そんなふうな思いもずっとありました。

そんな外山陽子さんは、編み物講師の傍らでもうひとつ、好きなことは執筆。
彼女は子供の頃から文章を書くのが好きで、エッセイや小説なども暇があると書いていたのです。
小学校のときは作文や感想文を書くと必ず入賞して、何らかの賞をもらったものでした。
大人になってからも何回か、いろいろなコンクールなどに応募した経験もあります。
小説家を夢見ていた時期もあったくらいなのです。

そんな外山陽子さんは、40歳になってから、考え始めたことがあります。
それは、「編み物の絵本を作ってみよう」ということ。
自分のニット作品を撮影して、それに文章を加えて本にしてみたら素敵ではないかと、そんなアイデアが彼女の中で沸き上がったのです。
それならば、作品作りもできるし自分の作品も本として残すことができる。さらに好きな書き物だって活かせるはず。
とても良い考えだと、彼女はワクワクしてきました。
作品はマフラーや手袋、靴下、帽子などの装飾品以外にも、ベビーシューズや子供のポシェットなど幅広く作っています。
そのほかにも彼女が得意とするのは、あみぐるみと呼ばれる毛糸で作るぬいぐるみです。
季節感を感じる作品を作り溜めて、それに合うエッセイ的な文章を書けば、自分らしさを表現できるのではないかと、彼女の中で本のイメージがどんどん広がります。
自費出版になるので、自費出版についてもいろいろと調べてみました。
費用はやはりピンキリ。高い出版社もあれば、わりと良心的な価格のところもあり、いろいろな情報を集めることからまず始めました。
講師の仕事は勿論続けていたので、ますます忙しくなる日々でしたが、掲げた夢に向かって進んで行く毎日は忙しくともとても楽しく、外山陽子さんの目はキラキラと輝きを増すばかり。

良い出版会社も見つかり、本のレイアウトなどもだいたい決まってきて、この調子でいくと1年後を目安に編み物絵本を出版できそうです。
季節感を出すために、七夕には恋人同士のあみぐるみを、クリスマスにはツリーやサンタクロースのあみぐるみを作ることにしました。
ベビーシューズや赤ちゃんのニット帽などをたくさん載せるページもあります。ここには「生命」についてのエッセイを書くことに。
作品に合った文章を考えるのもまた、難しいながらも楽しい作業であり、どんなふうに出来上がるのかと出来上がりが楽しみで仕方がない彼女。
今まで生きてきてこんなにワクワクしたことはあっただろうかと、彼女は感じていました。
そしてようやく、その年末にはすべてのページのレイアウトが仕上がり、出版社との打ち合わせも最終段階へと入ってきました。
来年には印刷も終わり、絵本が出来上がる予定です。
外山陽子さんは生徒のみんなにも、絵本制作のことを話しました。
生徒さんは全員、自分のことのように楽しみにしてくれました。
自分がしたいことを実現できて良かったと、外山陽子さんはしみじみ幸せを感じています。

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